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温暖化効果ガス削減の中期目標である2020年度の朝日新聞が産業、業務、運輸、家庭における削減量を民間シンクタンクに依頼して、はじき出しました。
その結果を見ると、数の棒グラフの通り、産業部門の削減量は事務所・商店などの業務、マイカー・トラックなどの運輸、家庭、産業の順で多く、特に産業が著しく少ないことが分かりました。

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○産業界の意向が先にありきの削減量の割り当て
工場などの産業の削減量は、4%増で削減する必要はなく、7%減、15%減でも僅かに過ぎません。
産業の負担が少ないのは、中期目標の検討委員会のワーキングチームの会合で日本鉄鋼連盟やセメント、エチレン、紙などの業界が「これ以上の省エネは難しい」と主張し、それが認められたからと言います。
国民に提示する前に産業界だけの言うことを聞いて、それを前提条件に組み込む、叩き台としています。
これは、京都議定書を締結する前に、経団連に同意を得るために、産業界にノルマは課さないという密約を交わしたのと似ています。
自公政権と官僚は経団連や産業界と癒着し、国民に重い負担を強いています。

○7%削減を選択させる恣意的なメニュー
産業界に配慮したため、業務、運輸、家庭に、産業の負担が上乗せされた大きい負担となっています。
だから、業務、運輸、家庭が削減の責任を負うことになります。
業務、運輸、家庭の削減方法は、エコカーやエコ家電、太陽光パネルなど、最先端の省エネ機器の導入が共通しています。
省エネ機器と書けば、読む方は家庭と受け取るでしょう。
家庭ととるならば、自分のこととなり、大幅な削減は課せなくなります。
それも狙っているのでしょう。
メニューは、最先端の省エネ機器の導入について、一部規制の7%減、一部義務化の15%減、全て入れ替えの25%減のメニューとなっています。
この区分から選択すると、全部入れ替えは無理だなあ、このままの推移でも駄目とすると、一部規制か一部義務化、義務化は嫌だから、一部規制の7%減というのが、何も知らない人の選択となります。
公明党出身の斎藤環境大臣は15%減を、財界は現状の推移の4%増を指示し、間をとって、7%減で上手く収まる。
これが国が考えたシナリオなんでしょう。

○産業が応分の負担と省エネ機器の開発から挑戦的目標可能
産業界がもっと削減すれば、業務、運輸、家庭の負担は減ります。
産業界がそれ相応の役割を担えば、最先端の省エネ機器の導入による削減率は大きくなるはずです。
例えば、15%減でも産業以外の削減量の割り当ては減りますし、省エネ機器を全て変えれば、25%は30%とか35%になるかも知れません。
また、最先端の省エネ機器も2020年度までに加速度的に改善・安価になって、削減量は簡単に達せるかも知れません。
省エネ機器の買い換えだけでなく、公共交通への代替、森林の整備など、他の方法もあるのではないでしょうか。
少なくとも、25%減という、高い目標も可能ではないかと思います。

○世論調査は調査主体の意図を反映するもの
中期目標を決定するに辺り、民意は大事なものです。
そのため、政府は世論調査と意見募集と2通りの方法をとりました。
世論調査は7%減が半数近く、意見募集は4%増が2/3と、相矛盾する結果となりました。
前者は政府の区分の仕方を読み取れば7%減となる結果で、後者は経団連の思惑通りのものでした。
これを不思議に思った、世界自然保護基金や気候ネットワークなどの環境団体が、アメリカの世論調査専門の会社に委託し、電話で聞き取り調査を行いました。
6つの案を説明した上で、最も厳しい25%減案を聞くと、妥当が4割、もっと厳しくが2割、厳しすぎるが3割という結果になりました。
調査によっては、25%減以上が6割以上にも達するのです。
これから解ることは、世論調査というのは、設問の仕方、選択肢の組み方など、やり方如何で答えが変わるというものです。
世論調査が7%減案となったというのは、政府が7%減案を支持しているという意味に過ぎません。

参考資料として、朝日新聞「CO2目標、縛る産業界 家庭に負担しわ寄せ」、毎日新聞「温室効果ガス:目標値、調査ごと結果に差 4%増~25%減、質問方法影響か」、47ニュース「6割超が「25%減」支持 温暖化中期目標で電話調査」を以下に転載します。

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愛てんぐ

Author:愛てんぐ
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