≪ 2017 07   - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - -  2017 09 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


最近の裁判では画期的な判決が相次ぎました。

9月30日には、07年参院選の1票の格差が違憲かどうかの最高裁の裁判で、これまで同様に合憲としたものの、「選挙区の間で大きな不平等がある」として制度の見直しが必要と踏み込んだ判決をしました。
議員一人当たりの有権者数が、最大の神奈川選挙区が最小の鳥取選挙区の4.8倍にもなり、常識で考えれば2倍が限度のものが、お上の決めたことを否定できない体質から、事実上、違憲状態を屁理屈を付けて合憲と言い切ってきました。
裁判の無謬性(裁判は常に正しい)から誤りを正せなかったものの、格差を縮小するために制度を見直せとまで言ったのは画期的なことのように思います。

10月1日広島地裁は、鞆の浦の景観訴訟で、公共工事反対住民側の意見を認めて、工事に着工しないよう、原告側勝訴の画期的な判決を下しました。
ウィキペディアによると、鞆の浦は、円形港湾で近世の港湾施設がよく残された国内唯一の港で、周辺は国の名勝・鞆公園に指定された文化財で、瀬戸内海国立公園の一部でもあります。
鞆の浦の港町である鞆には古い町並みがよく残り、1992年には都市景観100選に、2007年には美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれた。江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」が全て揃って残っているのは全国でも鞆港のみです。
また、鞆の浦は宮崎駿監督が、大ヒットしたアニメ映画「崖がけの上のポニョ」の着想を得たところでした。
鞆の浦
古い街並みが残るところというのは、開発から取り残されたところです。
ご多分に漏れず、鞆町も開発から残され、近代の生活からみれば不便な状態が続いています。
住民の利便の向上と地域活性化のために、広島県福山市鞆町の鞆港の一部を埋め立てて、橋を造ろうと企画したのが、福山市であり広島県であり、推進派住民でした。
20090927-085720-1-N.jpg
反対派住民は港側に架橋ができれば、鞆の浦の景観は損なわれ、美的景観から受ける権利を損なう、鞆の浦は国民共有の財産で歴史的文化的価値は極めて高いので、埋立・架橋に反対して、公有水面の埋立法に知事が免許しないよう、裁判を起こしました。
判決では、鞆の浦の文化的・歴史的景観は住民のみならず、国民の財産であり、埋立・架橋計画はそれを著しく損なうものであり、道路や駐車場、港湾施設の整備効果は乏しいとして、事業主体の県と市は敗訴しました。

歴史的景観とか文化景観とかは、その建物の所有者や利用者のものだけでなく、それを目にする多くの人達の共有の財産であり、鞆の浦のように質の高いものは国民共有の財産として、極めて重要と思います。
ヨーロッパの整った古い街並みをみると、日本の街並みは、何処も一緒で、町全体として個性を感じない、個々バラバラに自己主張して不統一の落ち着かない街並みを形成してきました。
漫画家の楳図かずお氏の新居、通称「まことちゃんハウス」のように、自分の家は好き勝手にできるのが当たり前と思っている人がいっぱいいます。
9c6c78ba32a071d47440e39b70244b6d.jpg
商業地にあれば違和感はありませんが、閑静な住宅地にあって、隣に住んで毎日眺めるのは如何なものかと思います。
社会や世間で自分の意見を言わない大人しい国民性なのに、自分の家には殻を破り自己主張する人が多いのが不思議です。
歴史的でなくても、身近な景観は社会共有の財産であり、皆で育てていくものです。
景観権というものを認めていくべきと思います。
鞆の浦も、何処を切っても金太郎飴のような日本の同じようなバラバラの街並みとつくるという同じ道を歩ませてはいけないと思います。
鞆の浦は日本有数の景観を持つのだという自負と誇りを住民の方は持っていただきたいと思います。
便利さこそが幸せというのではなく、不便な中にも他にない優れてものがあるということに価値観を持っていただきたいと思います。
景観が損なわれれば、魅力のない町となり、むしろ期待した活性化はしないでしょう。
町の個性を活かして、住みよい町になるよう、住民が知恵を出して、協力し合って欲しいものだと思います。
例えば、車は町の外に置き、車の入らない安全な町など、逆手にとるなどが考えられます。

両裁判で言えることは、いずれも国民側の視点に立った判決だったということです。
政権が国民の側に立つ民主党連立政権に変わったことの影響が大のように思います。
鳩山新政権は国民の生活が第一であり、産業側の視点より生活者の視点を重視し、無駄な公共工事の中止を推進しています。
新政権の方向が、革新的な判決の後押しをしたといえるでしょう。
裁判に国民の目をとりいえれるとして導入した裁判員制度よりも、政権交代の方がはるかに即効性があり、効果が高かったと言えます。
最高裁の人事を変えれば、国民視点の最終判決が下され、高裁、地裁とも右へ倣えとなるため、裁判員制度よりも遥かに高い効果が得られると思います。


毎日新聞『1票の格差:判決での最高裁の指摘 原告団は高く評価』、中国新聞『「大きな一歩」 ポニョの宮崎駿監督』、『鞆港埋め立て差し止め命令』、『「鞆埋め立て」判決 見直しこそ時代の要請』を以下に掲載します。


▼続きを読む▼

この記事へコメントする















愛てんぐ

Author:愛てんぐ
自由が一番!

*自由、平和、優しさ、自然が大好きです。暴力、戦争、不公平、不自由は大嫌いです。

*世の中では格差社会がどんどん進み、言論統制の動きも見え、益々自由に生きられなくなっています。

*てんぐになって人のため世のため、独りよがりの意見を、愛を込めて発信していきたいと思います。

*思いを伝えたいため、正確でない表現や数字がありますので、ご了承下さい。

*ブログの趣旨に反する、不快感を覚える、礼儀をわきまえないコメント等は削除しますので、ご了承下さい。

*記事は、情報の正確性や表現の的確性を高めるため、付け加えたり、訂正したりします。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。