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足利事件の再審第6回公判で、検察側の論告、弁護側の最終弁論、菅谷さんの意見陳述が行われ、結審しました。
検察側の論告は理由もなくただ無罪にするだけ言い、弁護側の最終弁論が代わって冤罪事件を説明したことになり、菅谷さんは弁護側のわずか1分の論告に不満を示しました。
その後、3月26日の次回公判に無罪が言い渡される予定です。

毎日新聞 足利事件:論告わずか1分 菅家さん「物足りない」
2010年2月12日 12時30分 更新:2月12日 13時29分
 17年余りの無実の罪を認める論告はわずか1分で終わった--。12日、宇都宮地裁で開かれた「足利事件」の再審公判。論告で検察側は冤罪(えんざい)で自由を奪われた菅家利和さん(63)に無罪を求刑した。公判の担当検事は誤りを認めて謝罪したが、菅家さんが最も求めたのは、取り調べた元検事の謝罪。菅家さんは終始、険しい表情を崩さなかった。【立上修】
 検察側が無罪を求めたことで事実上の無罪判決が出たとも言えるが、菅家さんの心は晴れなかった。公判後の記者会見で「17年半を思えば、1分少々(の論告)じゃ物足りない。謝罪はあったが、1分少々では腹の底から謝ったとは思えない」と不満を述べた。
 会見に先立ち、菅家さんは、前夜に降った雪を踏んで宇都宮地裁に入った。午前10時、開廷が告げられると、弁護団席に座り、硬い表情で目を伏せた。検察側が無罪を求刑した論告。再審担当の検察官が「17年余りの長期間にわたり服役を余儀なくさせて、取り返しのつかない事態を招いたことに検察官として誠に申し訳なく思っている」と謝罪した瞬間、菅家さんは天井を見上げた。だが、検察官3人が頭を下げても、小さくうなずいただけだった。
 91年12月1日早朝、突然現れた刑事に任意同行を求められた。あずかり知らぬ罪を着せられ、釈放されるまでの6396日間も自由を奪われた。その罪を解くための論告は、わずか1分足らずで終わった。
 弁護側の最終弁論が始まり、捜査と裁判の過ちに言及しても、菅家さんは手元を見つめたままだった。公判の最後に、裁判所に対して冤罪被害者が二度と出ないように事件の真実を明らかにするよう求める意見陳述をした。
◇菅家さん意見陳述
 再審公判の最後にあたって、裁判所にお願いしたいことがあります。それは、なぜ何もやっていないのに私が犯人にさせられ、17年半も自由を奪われたのか。その原因をきちんと説明してほしいということです。そして、こうなった責任は誰にあるのかも、きちんと説明してほしいということです
 森川(大司・元)検事と福島(弘文)科警研所長は、私に謝りませんでした。それは納得できません。裁判所にはどうしても私に謝ってほしいと思います。
 私が間違って犯人とされたため、真実ちゃんを殺した犯人はいまだに逮捕されていません。本田鑑定が犯人のDNA型を明らかにしたのに、検察官はまるで犯人を逃がすようなことをしています。そのようなことは絶対に許されないと思います。
 自由を奪われた17年半は、本当につらくて苦しい毎日でした。私と同じように冤罪で苦しむ人が今後二度と出てほしくはありません。そのためにも足利事件の真実を明らかにしてほしいと思います。裁判官、どうか、私の17年半を無駄にしないような判決をお願いします。

47 NEWS 足利事件論告要旨 
 足利事件の再審公判で12日、検察側が述べた論告要旨は次の通り。
 本件については、取り調べ済みの関係証拠により、無罪の判決が言い渡されるべきことが明らかだ。一言、ご容赦願いたい。真犯人ではない菅家(利和)さんを起訴し、17年余りの長期の間、服役を余儀なくされたことは、取り返しのつかないことで誠に申し訳なく思う。検察官として、このような事態を二度と起こさないようにしたいと思う。
2010/02/12 12:28 【共同通信】

47NEWS 足利事件最終弁論要旨 
 足利事件の再審第6回公判で12日、行われた最終弁論要旨は次の通り。
▽DNA鑑定
 足利事件はこれまでの冤罪事件と異なり、菅家利和さんの自白は虚偽で、無実であるのは明白。理由は松田真実ちゃんの下着に残された犯人の体液と菅家さんのDNAが一致しなかったからだ。
 検察は「警察庁科学警察研究所(科警研)の鑑定は当時の鑑定としては誤りでない」と主張している。だが当時の鑑定は異なるものを同一と判定する可能性がある危険なものだった。また科警研の福島弘文所長も、正しい型判定ができないことを認めていた。
 福島所長は「鑑定は参考程度で出すべきだった」と証言。下着に真実ちゃんや母のDNAが付着していることを見落としたことも深刻な問題だ。
 本件鑑定は刑事裁判の証拠として使用できる水準に達せず、証拠能力を否定すべきものだ。

▽自白
 菅家さんの自白は、公判での自白も含め虚偽であり任意性はない。
 警察での取り調べは、任意とは名ばかりで強制捜査そのものだった。根本的に誤ったDNA鑑定を「決め手」であるかのように装った極めて違法な取り調べだ。
 森川大司検事(当時)の取り調べも、DNA鑑定の証拠価値を誤って菅家さんに伝え、錯誤に陥れて自白させたものだ。
 本件では、菅家さんが威圧的な取り調べの影響を受けたまま公判に臨んでいただけでなく、公判の合間の森川検事による起訴後の取り調べの強い影響下にあったことが取り調べの録音テープによって明らかになった。
 録音テープによると1992年12月7日、菅家さんは別の女児の2事件だけでなく本件も全面的に否認した。だが森川検事は翌8日の調べで、DNA鑑定を突きつけるなどして再び自白させた。
 菅家さんは強いマインドコントロール状態に置かれ、公判で自白を維持せざるを得ない状況だった。録音テープで、公判の自白にも証拠能力がないことが明白となった。足利事件の録音テープは裁判員裁判の時代を迎えた今、すべての国民が聞くべき共有財産だ。

▽おわりに
 菅家さんを有罪にした二つの証拠、「科警研のDNA鑑定」と「菅家さんの自白」には、いずれも証拠能力がなく刑事裁判の証拠として採用されるべきものではなかった。足利事件の有罪判決が破棄されなければならない理由は、検察官が主張するように、DNA再鑑定によって菅家さんの無実が明らかになったというのではなく、もともと菅家さんを有罪にする証拠はなかったというものでなくてはならない。
 それは、足利事件に下されたすべての裁判が誤りだったことを、裁判所が認めることを意味する。それは司法にとって恥ずべきことのように思える。しかし、裁判所による過去の過ちを率直に認める判断こそが司法に対する国民の信頼をつなぎ留める唯一の道だと信じて疑わない。
 足利事件の悲劇は特定の誰かによってではなく、事件に関与したすべての者がそれぞれ、なすべきことをなさず、なすべきでないことをなしたために生み出された。特定の誰かを非難するのは、問題の所在を誤らせるものだ。マスコミによる誤った報道を含め、それぞれがその職責を果たさなかったために、悲劇が生まれたのではないかという深刻な反省を求められているのが足利事件だ
 最後にあえて言えば、菅家さんには自分を守る力がなかった。しかしどんなに弱くても無実の人を犯人に仕立ててはいけない。裁判所の無罪判決が足利事件の誤判の原因をえぐり出し、わが国の刑事司法の未来に光を投げ掛けることを望む。
2010/02/12 12:28 【共同通信】


無実の菅谷さんを17年半も刑務所に入れておきながら、検察は全文で「本件については、取り調べ済みの関係証拠により、無罪の判決が言い渡されるべきことが明らかだ。一言、ご容赦願いたい。真犯人ではない菅家(利和)さんを起訴し、17年余りの長期の間、服役を余儀なくされたことは、取り返しのつかないことで誠に申し訳なく思う。検察官として、このような事態を二度と起こさないようにしたいと思う。」と、たったこれだけです。
服役17年半がたった1分足らずの論告です。
冤罪の原因が「取り調べ済みの関係証拠」の一言で、中味に触れず、自らの責任を完全に有耶無耶にしています。
自らの問題に対峙せず、自らの責任を明らかにせず、誤魔化す姿勢では、冤罪は無くならないことは明白です。
冤罪となったのは誰がどういう問題があったかを明らかにし、今後、冤罪がおきないようにここを改めると言ってこそ、菅谷さんの17年半に対する本当の謝罪であり、真の反省です。
悪かったなあ堪えてくれという程度で、言葉の少なさにむしろ居直りすら感じられ、全く、お上という上から目線の姿勢は変わっていません。

菅谷さん側の弁護士が言っているようなことを、検察側から言うべきでした。
まだ不正確な当時のDNA鑑定を、さらに未熟な技術しか持たなかった科警研が取り入れ、科警研の存在を高めるために、DNA鑑定を針小棒大に扱ったことが問題でした。
捜査方法も、前近代的な自白を最優先したもので、自白優先主義だったことも原因でした。
そのため、容疑者を長時間取り調べ、日数も長期間行い、人格を破壊するような強迫的な取り調べが行われ、弁護士という見方もなく、外界と遮断され、多勢に無勢という、極めて非人権的な取り調べも自白誘導を生み出す原因でした。
さらに、見込み捜査も問題で、捜査初期からストーリーを描いて、自白をストーリーに落とし込むという手法も、犯人に仕立て上げるという問題だけでなく、無実を示す証拠調べが疎かになったり、初期の段階から絞り込むため、真犯人を捜す捜査が疎かになるという問題点もあります。

また、裁判所も、弁護士と検事と正三角形の位置にあるべきはずの裁判官が、明らかに検事寄りになっていて、検察の証拠を鵜呑みにするのも、冤罪を生む根本要因です。
裁判官も検察官僚も、お上、お上の権威は互いに守らなければならないという共通意識があり、その体質も本質的な問題です。
検察も裁判所も、正義を守る機関であり、誰からもやめさせられない、お上という国家権力を持っていて、自分たちは絶対正義であって、過ちは絶対認めない、このことが冤罪を生む根拠であり、国民目線の正義が守れない、非人権的なことも許されるなど、様々な問題の原点と言えます。
裁判所の判決文に冤罪の責任が述べられることを期待したいと思いますが、恐らく踏み込まないでしょう。

マスコミの事件報道も大いに責任があります。
ひとたび逮捕されると、容疑者扱いというより、まるで犯人扱いをして報道します。
容疑者は、検察が考えている容疑であって、検察だって間違えるので、犯人ではありません。
ひとたび逮捕されると、記者クラブの連中は、検察や検察の幹部と懇談し、情報を取り、新聞報道をします。
流す情報は検察や警察が不利になる情報を出すわけが無く、容疑者は完全に犯人と同等の報道をされ、裁判を受ける前に、名誉は毀損され、会社は辞めさせられ、地域から除け者にされるなどのバッシングを受けます。
検察や検察の名が出るのなら、まだしも名を出さずに、これは公務員の守秘義務違反に当たりますが、報道する場合は特に始末が悪く、逮捕されずに事情聴取だけで情報を流されれば、堪ったものではなく、公権力による弾圧に近いと言えます。

これらのことを原因として、国民に示した上の解決策は期待は持てますが、冤罪の要因を公表せずに、解決は出来るものではありません。
敗戦を終戦と言い換えたように、日本は根本問題に対峙せず、お上という古い悪い体質を温存させ、先送りするのでしょうか。
お上を国民の僕(しもべ)にするのは、官僚の上にある主権在民の国民にしかできません。
主権者国民が選んだ鳩山政権に求められていると思います。
お上とグルの関係にあって、互いの利権誘導を行ってきた自民党政権には戻れないのです。

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愛てんぐ

Author:愛てんぐ
自由が一番!

*自由、平和、優しさ、自然が大好きです。暴力、戦争、不公平、不自由は大嫌いです。

*世の中では格差社会がどんどん進み、言論統制の動きも見え、益々自由に生きられなくなっています。

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